ここではGIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代の説明・紹介を載せています。
この記事の結論は「他人に与える人は成功するが、与える人は選ばなくてはならない」
では与える人とは何なのか?それ以外の人とは?をご説明いたします。
目次
情けは人の為ならず
「情けは人の為ならず」ということわざがありますが、これは人に対して情けを掛けておけば、巡り巡って自分に良い報いが返ってくる。
という意味の言葉です。
他人に対して優しくする事で、いずれ自分にも返ってくるというWinWinの素晴らしい言葉です。
しかし現実はどうでしょう、優しくしたって裏切られる事、騙される事、搾取される事、多くの危険性があります。
「そんな言葉は綺麗事だ!」そう思う方も多いでしょうし、私もそう思いました。
そういった思いへの答えが本書には書かれています。
人間は3つのタイプに分けられる
ギバー
与える人、見返りを求めずに相手に先に与えようとする人の事です。
他人が困ってるには手を差し伸べ、常に相手の事を真摯に考えながら行動してくれるタイプです。
テイカー
奪う人、他人から奪い取る事が目的の人です。
全てが自分の利益を優先し、人間関係も自分の有利になるように持っていきます。
テイカーが与える場合は自分に対して利益が大きい時のみであり、自分に利益の無い人間はゴミのように扱います。
「この世は弱肉強食、強ければ生き、弱ければ死ぬ」というタイプです。
マッチャー
上記に書いてある与える、貰うのバランスを取る人です。
自分と相手とのギブ&テイクを半々にし、貸し借りを同じぐらいに保とうとするタイプです。
個人的には殆どの人はこれに属すると思っています。
成功するにはギバーになる事
この本ではギバーになる事が成功する秘訣だと書かれています。
しかしこういったお人好しタイプが割を食ったり、理不尽な辛い目に合う、という状況を見た事や体験した事があるという人が多いと思います。
実はギバーの中にも、一番得をして成功するタイプと一番損をして苦しむタイプの2種類があります。
この本には「最も成功した人はギバー」「最も失敗したのもギバー」だと書かれています。
では同じギバーなのにも関わらず、この大きな差は一体何でしょうか?
自己犠牲のギバーにはなるな
根っからのギバーは他人を助け、他人の喜ぶ姿を見て、自分自身も喜ぶ事が出来ます。
ただ自己犠牲のギバーというのは、その名の通り自分が犠牲になっててでも他人の為に与えるタイプの事です。
例えば、自分はお金に全く余裕が無いにも関わらずボランティア活動に精を出す等です。
また頼まれ事を断れないタイプもここに該当します。
しかし自分を犠牲にしたやり方では必ず無理が生じてきます。
なぜならこの方法では自分がどんどん苦しくなり、余裕が無い状態になるからです。
残酷ですが、最終的に破滅する可能性が非常に高いでしょう。
こちらが関係なくても、利用されて疲弊していく人をを見ていると辛くなりますよね。
このタイプは学校で1人は見かけるのではないでしょうか、いい人すぎて利用し尽くされるタイプですね。
他者思考のギバーになる
これは相手を助ける事で、自分自身にもプラスになるようにします。
他人に物を教える時は、他人の為にもなり、ついでに自分の復習を兼ねてる等、常にWinWinの状態にする事です。

これは他人に対して多くのものを与えますが、自分の利益を見失わないようにするタイプです。
与える事で相手のプラス要素が大きく、自分の方のプラス要素は少なくても良いですが、マイナスにしてはいけないという事です。
そうすれば与えすぎて疲弊する事も無くなります。(一時的にマイナスになる事もあります)
これは与えた時点でプラスにもなっているも関わらず、最終的に多くのマッチャーから与えた分を返されるので大きなプラスになります。
与えた人、与えれた人、全てに対してプラス効果があるので、多くの人が付いてくるようなり成功するようになります。
成功するタイプはこのギバーとテイカーが多いとされていますが、テイカーの場合はほぼ確実に恨まれるので、何か行動を起こす度に非難や邪魔をされたりします。
テイカーと付き合う場合はマッチャーになる
テイカーは基本的に奪う事が目的なので、こちらが上手く立ち回りをしてもマイナスになる場合が多いです。

テイカーとは出来れば関わらない方が良いのですが、会社や仕事をしている時ではどうしても付き合って行かなければならない事もあります。
そういった場合はマッチャーになり、貸し借りを無くす事を意識しましょう。
- 貸した物がある場合、しつこく返還を催促する。
- 下手に借りを作ると、後々恩着せがましく搾取してくるので、すぐに借りは返しバランスを取る。
テイカーの見抜き方
テイカーは最初は良い印象を与え、そこから後々どんどん奪ってきます。
一見ギバーの様な立ち振る舞いをするので、見抜くのは難しいです。
テイカーは自分に利益の無い人に対しては態度が悪くなる事が多いです。
飲食店の店員に対して、何故かやたら態度の大きい人は距離を取ります。
・イギリスの辞書編集者のサミュエル・ジョンソンはかつてこう書かれたといっています。
「自分に全く利益をもたらさない人間をどう扱うかで、その人がどんな人間かはっきりわかる。」
この言葉を覚えておきましょう、人を見抜く上で役に立ちます。
最後に
本著にはギバーの具体例やテイカーの見抜き方が細かく記されているので、オススメ出来ます。
自分にも周りにも利益がある様に行動するギバーになる事が成功の秘訣です。
他者思考のギバーになれば、自然と仲間が増えて応援されるようになるでしょう。
このギバーになる方法は時間がかかり「俺はテイカーで生きるぜ!」という方には必要ありません。
しかし普通の人は、テイカーを見抜き、出来るだけ関わり合いが無いようにするのが得策です。
もし自分がテイカーだと思った場合は、これから少しづつ変わってギバーになるのを試してみましょう。